KIPS MEETING 2023
GREETING
KIPS
(Keen Institute of Phlebologists Society)
の開催に向けて
国際静脈週間イベント“KIPS”開催おめでとうございます。我が国の伝統ある血管外科・静脈外科の世界において、時に“専門家の高齢化から学問の停滞”が問題視されています。私は以前より、“伝統と経験”を継承しつつ、未来を担う若手の医療従事者が主体的に活躍できる場を作っていきたい、と願っておりました。今回、若手が中心となる会の設立にあたり、この領域で長年培ってきた経験を伝えるべく、私が協力することとなりました。本会の設立メンバーは“若手”が中心であり、まだまだ向こう見ずに突っ走り“心配”なところも多々あり、老婆心からあえて「顧問」を引き受けました。「エビデンスと経験に基づいた質の高い静脈およびリンパ疾患の診療を追求する」を目標に、世界へ目を向けて自由に活動していただきたく思います。
同時に、私を含め“若手を脱した先生方”に於かれましては、将来の静脈学・リンパ学を担う“若手”の皆さんをどうか暖かく応援し、経験しながら成長してゆく姿を見守っていただければと切に希望します。何卒宜しくお願い申し上げます。
KIPS 顧問
孟 真
KIPS Meeting 2023
(併催:Vein Week 2023)
開催にあたって
この度、2023年4月8日(土)にKIPS Meeting 2023(併催:Vein Week 2023)をなら100年会館において開催させていただくことになりました。本会初の総会が奈良市で開催されることとなり、大変光栄に思います。テーマは「次世代の静脈学」とさせていただきました。本会は静脈学において、関西圏で活躍が期待される次世代の医師、臨床検査技師、看護師が中心となり誕生した経緯があります。
近年変化が著しい静脈疾患領域において、海外医師やメディカル・スタッフのオンラインによるプレゼンテーションなどを盛り込み、グローバリゼーションの流れに沿った国や地域といった物理的な垣根を超え、新たな知識を吸収するだけではなく、新たな交流の場として捉えていただければと思います。
本会の開催には日本静脈学会副理事長である孟 真先生にご尽力いただき、Vein Week 2023を併催いたします。下肢静脈瘤、静脈血栓塞栓症、透析用血管アクセス等の領域において、とくに質の高い発表が聞けると思います。
4月上旬は会場から程近い奈良公園で、小ぶりで上品なナラノヤエザクラを楽しめます。皆様にお会いできるのを楽しみにしています。
大会長 西の京病院 血管外科センター 今井 崇裕